結婚式でオルガンやヴァイオリン、歌の生演奏があるのは珍しいことではありません。
むしろ、生演奏が当たり前。
お式を挙げるお二人、ご家族、そしてお客様から
「生演奏だよ。贅沢ねぇ。」
と喜んでいただけることも多く、式をより美しく華やかに彩る要素の一つとなっていると感じます。
喜んでいるのはお客様だけではありません。
ブライダル演奏をしている私にとって、お式の時間は癒しで楽しみ
お客様とは違った視点で、多くのカップルの幸せな時間をありがたく共有させていただいております✨
ブライダル奏者としての楽しみポイント
今所属しているブライダル演奏会社では、本当に素敵な奏者さん方と共演させていただいています。
そして、人前式のみを扱う会社なのでリクエストや式のアレンジも幅広く
色々な曲や式中のイベントは工夫を凝らした思わず笑顔になれるものばかり。
私がブライダル奏者としてお仕事をしながら、毎回癒されているのはこんな点。
- 素敵なヴァイオリニストさんとの演奏
- 演奏者・司会者のアドリブ
- スタッフさんの気配り
- 新婦さんのウェディングドレス
- 式場・披露宴会場の装飾
ブライダルに関わる人間しか味わえない、おいしいポイントだと思っているので、自慢させてください(笑)
素敵なヴァイオリニストさんとの演奏
私がお仕事させていただく会場は3~5か所。
それぞれヴァイオリンとオルガン、ヴァイオリン・フルート・オルガンなど編成も異なるため、合わせ方も異なります。
ご一緒させていただく奏者さんもその時々で違いますが、優しい演奏をされる方が多く、会場に響く音色にうっとりします。
特に一番たくさんご一緒させていただけているヴァイオリニストさんの音色が素晴らしくて
響き渡って盛り上げてくれるけれど、うるさくない。
体の中にも響いて染みこんでくるような、言葉では言い表すのが難しい感動が毎回あって、大好きなんです。
難しいタイミングの時があっても、タイミングを見て速さをコントロールしてくださるので、それを感じて私が合わせればピッタリ。
完全に安心しきって演奏することができます。
その方の演奏の時、式場のスタッフさんが
「やっぱり○○さんのヴァイオリンって素敵。他の方と全然違うんです。やっぱりいいなぁ。」
わざわざそう伝えに来てくださっていたこともありました。
こんな風に言っていただけるように私もなりたい!
そして、そんな方とご一緒させていただけるのは幸せ
ブライダル演奏者・司会者の華麗なアドリブ
タイミングを合わせるのは演奏者側だけではありません。
新郎・新婦のお二人は、たった一回だけの本番。
歩くのに時間がかかってしまったり、ドレスを踏んで動けなくなってしまったり
想定外のことが起こることは頻繁にあります。
そんな時、機転を利かせてくれるのは人前式の司会者さん。
これ、教会式の外国人牧師さんだとなかなか難しいのですが
人前式の司会者さんはハプニングや時間の巻き・押しにしっかり対応してくださり、コメントを省いたり挟んだりしてくださるんです。
中には、曲がちょうどよく終わるタイミングもわかってくださっていて、それに合わせてコメントを締めてくださる方もいます。
さすが、プロ
プロだから当たり前と言われてしまえばそうなのですが
自然なフォローと空気の読み方にいつも助けられています。
結婚式場スタッフさんの気配り
結婚式場のスタッフさんの気配りも素敵。
披露宴会場のスタッフさんは、アルバイトの学生さんが多いので、笑顔で元気いっぱい。
式場スタッフさんはご親族の案内など重要な役割を担っているので、落ち着いていて的確な動き。
初めての場所に右往左往するゲストの動きを先読みして案内するため、常に気配りが必要です。
マニュアル通りにしかお仕事ができない人にはできない。
今目の前で進行していること、そしてインカムから流れる指示、両方を気にしながらお仕事されているので
たまにスタッフさんもパニックになっています
本当にあわただしいお仕事💦
でも、幸せな瞬間に何度も立ち会える貴重なお仕事。
普通だったら、親族やお友達の結婚式くらいしか見られないですもんね。
その時は忙しいけれど、一つひとつのお仕事が深く記憶に刻まれる素晴らしい職だと思います。
皆さん本当にこのお仕事が好きでやっているのが伝わってきますし
式を挙げるなら絶対スタッフさんの雰囲気の良い式場が良い!
以前のブライダル演奏の時の会場スタッフさんは・・・
まぁ、色々な職場がありますね・・・
新婦さんのウェディングドレス
「白って何通りあるんだろう?」
「あのドレスの胸元のカッティング素敵」
「凝ったデザインのベールだなぁ」
純白のウエディングドレス。
確かに白い。真っ白。でも
全部白さが違う!!!
衣装さんの意見、ご自分や新郎様の好みなど、さまざまなことを考慮して選ばれていると思いますが
皆さん肌の色や雰囲気に合ったお色を上手に選ばれています。
マーメード、Aライン、ざっくり開いたV字の胸元、レースの長袖・・・
デザインもさまざま。
きっと、悩んで悩んで、決めても「あれの方がよかったかなぁ」と後で悩んで
一生に一度の最高のドレスを選んでいらっしゃるのだと思います。
私が新婦様を初めて見るのは、リハーサル前の家族対面のタイミングです。
「あのドレス、着たいなぁ」
なんて、着る予定もないのにウキウキしてみたり(笑)
ブライダル演奏のお仕事なのに、もう癒し。
私の脳内お花畑
幸せにほほ笑む笑顔と、真っ白のドレスを見ると
自分の心もきれいに浄化してもらえるような気がしてしまうんです。
結婚式場・披露宴会場の装飾
人前式は、オリジナリティを強調できるお式です。
自由度の高い披露宴に比べて、お式はある程度工夫できる装飾部分は限られます。
教会式の装飾オプションといえば
バージンロードの両脇のお花を生花にしたり、ウェルカムボードを凝ったものにするくらい。
ところが、人前式は、お式からかなりお二人の色を出すことができるんです。
私が今まで見てきて可愛いなぁと思ったのは、ジブリ好きなお二人のお式。
バージンロードの隅に、お二人を導くように転がるまっくろくろすけが
ちゃんと手作りだったんです、新婦様の。
二人の思い出という意味でこだわるのもそうですが、こういった細かい工夫を見ると
ゲストに楽しんでもらいたいというお二人の強い気持ちも感じられて、演奏にも気合が入ります。
まぁ、こういったお式はだいたい曲もリクエストが多いので、緊張して気合を入れざるを得ないのですが💦
誓いの言葉や式中の演出も面白いものがたくさんあるので、またそんなお話も書きたいと思います♪
わんこやお子様の登場は大盛り上がり
新郎新婦のお二人主役で進められるお式。
最近どんどん増えているのが、かわいいお手伝いさん💕
お二人のお子様や甥っ子さん、姪っ子さん、愛犬が大活躍する演出がとても増えているのを感じます。
SNSにもよくあがっていますが、実際に見ても本当にかわいらしいんです。
お子様とのご入場やリングキッズ
新郎様がわが子を抱えて登場したり
お二人のリングを甥っ子姪っ子さんが届けてくれたり・・・
お子様大活躍のお式がここ最近本当に多くなりました。
コロナ禍で何度も延期した方々も多く、
その間に誕生したお子様と一緒にお式に臨まれる方が増えていることも理由の一つかなと思います。
リハーサルはやる気満々だったのに、本番であまりの人の多さに固まってしまったり
出番前におトイレに行きたくなってお子様待ちで司会者さんが上手く調整してくれたり
ハプニングも頻繁に起こります
まだ歩けないお子様の場合がリングを届けてくれる場合は
リモコン操作の小型ベンツに乗って登場することも(笑)
「ぼく、無理やりやらされてます~」
そんな顔もまた、かわいいんですよね✨
ワンちゃんも大活躍!!
ワンちゃんがリングを届けてくれるリングドッグ
お二人の愛犬もご家族の一員としてお式に参加し、一生懸命リングを運んでくれます。
ワンちゃん用のドレスやタキシードを身にまとい
大勢のゲストに囲まれながらバージンロードを・・・
進まないワンちゃんも多い(笑)
緊張するよね、わかるよ💦
トイプードル、チワワ、ハスキー、柴犬、フレンチブル
色々な犬種を見てきましたし、お利口にきちんと前まで届けてくれるワンちゃんもたくさんいます。
でも、腰が抜けて動けなくなったり、走り回って捕まる羽目になったり
なかなか動きが読めないワンちゃんも。
ウエディングドレスとタキシード姿のお二人が別人に見えるのかな?すごく警戒していた子もいました
でも言えるのは
「どんな展開になってもかわいい」
間違いないです!
休日の癒しブライダル演奏のお話でした
休日の楽しみ、ブライダル
お仕事ですし、お二人やその場にいらっしゃる方々にとって一生に一度の瞬間なので、緊張感は常に持っています。
でも、それと同じくらい会場に行くのが楽しみ。
学生時代に
「嫌だ、二度とやらない」
そう心に誓ったお仕事でしたが
そういう印象って、周りの人間関係や自分の取り組む心持で変わるんです。
このお仕事に、そして今のブライダル会社の方に出会えて良かった✨
これから式を挙げられる多くのカップルに
「ここで挙げてよかった」
そう思っていただける演奏をし続けたいと思っています。
そして、式場をこれから選択するカップルには
是非心を込めて演奏する奏者のいる会場でお式を挙げていただきたいなぁと心から思うのでした。
ご清覧ありがとうございました♬
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