男子フィギュアの日本人3選手の活躍、そして14日の羽生結弦選手の会見。
フィギュアスケートは美しく、選手たちの言葉や考え方も深く、本当に素晴らしい競技だと改めて思いました
スポーツ観戦することはほぼなく、普段は全く興味がない私。
その中で、フィギュアスケートだけは昔から好きで、他の試合もいつもテレビ観戦しています。
全く詳しくないので、素人の私が感じるというレベルのお話ですが、フィギュアの魅力について少し考えてみました。
フィギュアは限りなく芸術に近いスポーツ
フィギュアは冬のオリンピックの花形競技。
冬になると、オリンピックでなくでもフィギュアの試合のテレビ中継をとても楽しみにしている自分がいます。
血のにじむような努力を重ねてリンクに立つ選手たち。
でも、その苦しさや険しさを微塵も感じさせてはいけない。
過酷な競技だと思います。
観ていていつも思うのは、「フィギュアは芸術」ということ。
もちろん点数制で最後は数字で順位が決まるわけですが、正直、点数や難易度だけで評価できない部分がたくさんあるような気がします。
すごい点数を叩き出した選手が最も美しいかと聞かれたら、そうは思わない人が多いことも多々ある。
そういう部分は、音楽ととても似ていると思うんです。
フィギュアの魅力、スポーツに分類されるけれど限りなく芸術に近いと私が感じる点が3つあります✨
音楽と舞とスピード
ロシアの元選手のインタビューに「フィギュアという競技は優雅に見えるけれど、とてつもないスピードを伴う危険なスポーツだ」とありました。
あのスピードの中で高さのあるジャンプをして、着地時の足首への負担も想像を絶するものなのだと思います。
過酷なスポーツであることは確か。
でもフィギュアの重要な要素に「音楽」そして「舞(踊り)」というものがあることで、他のオリンピック競技とは大きく違う芸術性の高さが生まれます。
ジャンプができます、スピンの完成度が高いです、ステップがなめらかです。
これらは、基礎的な練習から積み上げて技を磨くことに集中して得られるもの。
でも、フィギュアには「音楽的解釈ができているか」この点も求められています。
選んだ音楽に対し、どれだけ深い理解のもと演技ができているか。
点数の高い技を身につけるだけでは勝てない、フィギュアの難しさはここにあるのかもしれません。
そして、最も美しいスポーツと言われる理由の一つもここにあるような気がする、だから、フィギュアは芸術、アートだなと思うのです。
選曲のセンス・音楽の魅力
フィギュアは選手たちの美しい演技はもちろん、演技する曲も大きな楽しみの一つ。
たまたまですが、私は宇野昌磨選手のSPのオーボエ協奏曲の1楽章の伴奏を1月にしたばかりでした。
1楽章はあまり起伏がなく、テンポもゆっくりなので、これだけで山場を作ることは難しい。
でも宇野選手のSPでは、2分50秒という短い中にこのオーボエ協奏曲の全楽章の要素がきれいに収まっていて、穏やかな部分と劇的な盛り上がりが演技とリンクしてとても素敵でした。
羽生選手のSPは、清塚信也さんのピアノと編曲だったんですよね
羽生選手は特に音楽にこだわりがある選手だそうで、これまでのプログラムで使われてきた曲全てが印象的。
絶賛されたショパンのバラード第1番を使用したプログラムでも、音楽の理解力を高く評価されていました。
3分、4分できっちり収まる曲なんてないので、どんな音楽を使うにしても必ず編曲が必要になります。
曲のどの部分を切り取るか、原曲の雰囲気をそのまま生かすのか大きくアレンジを加えるのか。
それによって、同じタイトルの曲を使っても演技や印象が大きく変わることになります。
書いていて面白くなってきました
今度、フィギュアで使用されたクラシック曲について調べてまとめてみよう♪
観戦?鑑賞?公演として成立する特殊なスポーツ
夏季・冬季含めて、競技がそのまま公演として成り立つのってフィギュアくらいなのではないでしょうか?
シンクロも公演やってるのかな?
スポーツを観るのは「観戦」。
フィギュアに対してもこの言葉は使われるけれど、披露される場所がショーになれば「鑑賞」になります。
「鑑賞」・・・芸術作品の良さを味わい、楽しみ理解すること。
フィギュアスケートには、観戦より鑑賞が合っていると思う
美しさの追求
冬季オリンピックは、技の完成度やフォームの美しさを競う競技が夏季に比べて多いですよね。
スノーボードやジャンプも、点数や飛距離で争うけれど、そこにはフォームの美しさが含まれています。
その中で、もっとも美しさを求められるのがフィギュアスケート。
男子の競技で力強さより美しさを評価されるものってあまりないように感じます。
フィギュアスケートでも、「美しい」より「力強い」という言葉が似合う選手もいます。
昔大好きだった、フランスのブライアン・ジュベール
今動画を観返してみると、羽生選手のような繊細な演技とは真逆の、少し荒々しさのある力強い演技で、自分の好みもこの数年で変わっていたんだという気付きを得ました。
今は、羽生選手のような繊細で柔らかい演技が好き。
いい意味で男らしくない、ゴツゴツ感のない雰囲気に、観ていてゾクッとします。
女子の演技に通ずるものがあるから、女子フィギュア選手の中で羽生選手を憧れだと公言する人が多いのかも。
立ち居振る舞いと優しさを醸し出す雰囲気に魅了されているのかもしれないけれど
表に見えないフィギュアの一面
フィギュアスケーターは、プロに転向した方々も素敵な方が多いです。
オリンピックシーズンになると、色々な競技の元選手やメダリストが解説者やコメンテーターを務め、知識の詰まった解説が聞けるのが楽しみでもあります。
東京オリンピックの新競技で「ヤバい」連呼の解説には「どうヤバいのか説明して~」と思ったけれど(笑)
フィギュアの場合は、専門的視点で一般人にわかりやすく丁寧で無駄のない解説が聞けて、レッスンをしている身として相手の視点に立った言葉の選択って大切だなと勉強になることが多い。
そんな中でへぇ~と思ったこともたくさんあります。
トレーニングで気をつける点が特殊
村上佳菜子さんが話していた、筋肉のお話。
「フィギュアの場合、腕に筋肉が付きすぎてしまうとスピンやジャンプの回転時に腕が締まらなくなってしまうから、筋肉の付け方にも気をつけなければならない。」
持久力、体力をつけようと思うと、全身を鍛えることになります。
でも、鍛えることで邪魔になる筋肉もあるんですね。
体重管理が必要なスポーツ全般に言えることかもしれませんが、どこに付けてどこに無駄に付けないか、それも自己管理の一部で、練習の一部。
腕を強くすればもっと力強く弾けると思ってダンベル運動しすぎて肩を壊した私・・・情けない(笑)
肩は一度壊すとなかなか完治しませんので、本当に気をつけた方がいいです・・・
織田君のスベスベチャンネル大好き♡
今私がドはまりしているのが、織田信成さんのYouTube。
現役選手の演技解説の他、実際に羽生選手の「SEIMEI」や浅田真央さんのラフマニノフをコピーして、いかに難しいプログラムなのかを語られています。
こんなすごいことしてたんやぁと最後泣くのがまた織田君らしくて好き。
現役引退しても滑ることができる織田君もすごいけれど、大会に出ている選手たちが以下に苦労や難しさを表に出さずに演技しているかが垣間見え、改めてフィギュアスケートの奥深さを感じられる神動画ばかりです。
人柄も素晴らしくて、奥さんが自分のことが大好きなんだとはにかみながら言う姿も微笑ましくて、近いうちに全ての動画制覇しようと思っています。
とってもおすすめです
解説者として活躍する元選手たちの魅力
冷静で、感情を挟まないから落ち着いて聴くことができる荒川さんの解説。
明るくて面白い、そして選手それぞれの特徴や性格も含めたお話が素敵な村上佳菜子さんの解説。
泣きそうな姿にもらい泣きしてしまう織田信成さんの解説。
このお三方のお話は特に好きです。
技の難易度や点数のことも順位が付くから当然気になるけれど、その選手の体の特徴(柔軟性やジャンプ力)と技を結び付けて説明してくれたり、他の選手との違いを優劣付けずに解説してくれるのが素敵。
外国人選手の演技も細かく分析して、全ての選手の凄さ、素晴らしさを伝えようとしてくれているのが心にグッときます。
粗さがしばかりの解説をしている方も他の競技でいるけれど、それが真実だとしても聴いていていい気はしないし、別に求めてないのにと思ってしまう・・・
フィギュアの選手は総じて人間味あふれる素敵な方が多い、というのが私の見解です✨
いつか会場で観るのが夢!フィギュアのお話でした
いつか生で観てみたい
羽生選手、真央ちゃん、織田君・・・
他にも外国人スケーターの演技も観てみたい!!
北京をきっかけに、またフィギュアの魅力に取りつかれている私が勝手に思うフィギュアの魅力のお話でした。
氷の上の芸術、フィギュア✨
選手が選曲する音楽も、もっと注目されるといいなぁと思います。
ご清覧ありがとうございました♬
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