ピアノの先生になるという幼い頃の夢。
好きだけれど、決して熱心に練習して上手になりたいと頑張っていたわけではなく、練習状況はひどいもの。
「いつ練習するの?」と日々怒られていたくらいなのに、辞めるという選択肢が私の中に浮かんだことはありませんでした。
それと同じくらい好きだったのが作文
ピアノより自発的に、とても熱心に書いていました。
今、自分がWebライターを目指していることの原点には、子どもの頃楽しく書いた作文の思い出があります。
子どもの頃に感じた作文の楽しさ
作文って面倒だと思う人も多いですよね。
「夏休みの宿題終わった?」と聞くと「あと読書感想文だけ!」と答える生徒の率の高さからも、作文嫌いの多さを知ることができます(笑)
特に読書感想文は、まず本を読まないといけない💦
読書嫌い×作文嫌いには堪らない宿題です・・・
ですが、私にとっては原稿用紙いっぱいに文章を綴るのが楽しくて楽しくて✨
作文の楽しさ、私はこんなところに感じていました。
- 自分がどんなことを考えて生きているか知ることができる
- 言葉選びって面白い!
- 人にわかりやすく伝える方法を知ることができる
目に見える形で残さないと得にくい楽しさだと思うんです
自分の思いや考えを綴りながら気付く自分の心の内
作文は、自分の心の中身を言語化するいい勉強になります。
文字数の多い作文でなくても、毎日の日記でもいいと思う。
自分が思っていることって、周りの状況に流されて自身でも素直に認められないときがあります。
それが続くと、違和感の塊に悩むことになる。
心に浮かんだこと、その時その場でのフレッシュな感情を文章に残すことは
偽りのない本当の自分を知るのにとっても大切なことだと思うんです。
「小さい頃から、感じたことや思い浮かんだことを飲み込まずに吐き出す練習ができる」
それが作文の役割の一つなのかなと思っています。
言葉選びの面白さ
私が作文を書いていたときに意識していたこと。
それは「ありきたりな感情の言葉をいかに使わないで書くか」という点です。
楽しい、悲しい、かわいそう、怒れる・・・
それらをどんな風に言い替えようか、上手く例えられる言葉を探して書いていました。
結果、回りくどすぎて子どもながらに「何か小難しい💦」と書き直したことも(笑)
日本語には、言い換えられる言葉がたくさんあります。
オリンピック実況でも素敵な言葉が生まれていますよね。
「銀色の涙は、金色の笑顔に」
言葉のチョイスで、同じ内容のことでもより印象的に誰かの心に刻むことができる。
この学びは、大人になってからも会社のプレゼンなど、色々な場面で役立つことだと思うんです。
わかりやすく伝えるための方法を学べる
言葉と選びと併せて、文章の組み立てを学べる作文。
「起承転結」「序破急」
一番に伝えたいことは何か、この文章を読んで何を伝えたいのかを明確にして
それが最も伝わるような構成で書くこと。
国語で習いましたが、実際に書いてみるのが一番勉強になります。
ライティングでもそういったコツをYouTubeやサイトで教えてくれているライターさんがたくさんいて、改めて構成力の重要さを身に染みて感じている今日この頃。
自分の思いばかりが先行してしまうのが自分の悪い癖💦
読み手の気持ちにもっとフォーカスできるように修行中です。
生活作文より読書感想文派
私の小学校では、夏休みの宿題に読書感想文と生活作文の2つがありました。
今はどちらか一方という学校も多いようですね
私は当時、どちらかというと読書感想文の方が得意でした。
生活の中で原稿用紙4枚以上の思いを綴ることができる題材を探すって結構大変💦
でも、読書感想文は読めばいい!
私が思う、普通の作文にはない読書感想文の良さ、それはこちら。
- 題材は本が提供してくれる
- 興味のある内容を掘り下げることができる
- 選ぶ本次第で色々な感情を抱くことができる
嫌いな子どもたちが多いから(少なくとも私のまわりには・・・)苦手意識を持たずに書いてほしいなぁ
題材は本が提供してくれる
平凡な毎日の中に、原稿用紙4枚、6枚を埋める題材を探すのって大変ですよね
それと比べて、読書感想文は選んだ本が題材。
その本を読んで、内容を理解して、感想を書くというシンプルな工程で文章が出来上がっていきます。
「何書こうかな?」「お出かけもしてないし、何も書くことないよぉ💦」
そんな悩みが要らないので、取り組みやすいと思います。
文章を書くのが苦手な方は、本や映画の感想から!
本は印象的な言葉を記憶しなくてもすぐ戻って確認することもできるので、感想を書くのにもってこいです
興味のあることにより詳しくなれる
本が大嫌いだと困るかもしれないけれど・・・
読書感想文は、自分の好きな本を選べばいいのだから、本に書かれている出来事へ興味や知識を深めることもできます。
例えば、私が小学校の時感想文を書いた「アンネの日記」。
学校でナチスドイツのお話を聞いていたので、よりその悲惨さや教科書では感じ取ることができない一般市民の恐怖なども知ることができました。
私の生徒で、虫の図鑑で読書感想文を書いていた強者がいましたが・・・一体どんな文章に仕上がったのでしょうか?(笑)
でも、どんな本を選んだとしても、感想を書こうと思えばより深くしっかり読み取ろうとするはず。
知りたい分野の本なら、知識としてしっかり刻むことができ、あとあと役立つ日が来るかも✨
本選び重要!色々な感情を抱けるいい機会
物語でも実話でも、自分ではない誰かの体験や経験を事細かに知ることができる読書。
普段の生活では抱けない感情、思いが読んでいて沸き起こることがよくあります。
読書感想文を楽しく書くためには、抱ける感情の種類が多い本を選ぶのがおすすめ!
自分と似たような状況の主人公の物語で、自身とリンクさせるのも有りですが
自分とかけ離れた状況で喜び、悲しみ、さまざまな感情を抱きながら生きる人物の物語は、感想が書きやすいと思います。
ずっとハッピーな話は癒されるけれど
「うれしかったです」「すごいと思いました」
そんな文章の羅列になりやすい・・・
急な展開があったり、波乱万丈な人生を送った偉人の伝記なんかであれば、自分だったらどうだろうと考えて感想を膨らませることもできます。
推薦図書は、そんな感想文にしやすい本が揃っている印象なので、そこから選ぶのもいいのかもしれません
Webライターを目指す私の原点のお話でした
作文を楽しいと思えていた小学生時代。
それが、今文章を書くことを仕事にしたいと思っている私の原点です。
好きだけではもちろん仕事にはならない
苦戦している最中ですが、ピアノと同様に、「やっぱり辞めよう」とは思えないのは、本当に好きだからなんだろうな。
本気で好きなことは、一生のうちにそんなにたくさん出会うものではないと思うから
これからも「好き」を大切に育てていこうと思います。
ご清覧ありがとうございました♬
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